インドネシア  2000年3月(10日間)


 

ジャカルタ市内から南へ約65kmのところにあるボゴール植物園。
1817年、イギリスの総督スタンフォード・ラッフルズ郷によって造られた熱帯植物園で、
世界トップクラスの植物園といわれている。
100haを超すという広大な園内には、世界中から集められた15,000種もの貴重な植物
があるという。

ボゴール宮殿
○ ボゴールはかつてパンジャジャラン王国の中心地であったところで、
景勝の町としても有名。
特に、植物園とオランダ統治時代に造られた宮殿があることでも知られている。

○ 植物園の中を奥深く進んで行くと、緑の中に美しい白亜の建物が現れてくる。

○ 1945年、オランダ人総督がバタビア(ジャカルタ)での激務から逃れるために
建てた別荘である。
現在では、大統領の夏季における別邸として使われている。


少女達に対するバリダンス教室

○ ボゴールへ向かうハイウェイの途中に、「ミニチュア版インドネシア」と呼ばれている
大公園がある。市内から約10kmの地点である。

○ 広大な敷地には国内各地方の寺院や民家、生活用品などが展示されている。
地方色豊かなインドネシア全土の模様をひっくるめて見ることが出来て便利、
かつ楽しいスポットである。

○ バリ風建物の中で、少女達を相手とするバリダンス教室が開かれていた。
付き添いの母親らしき人がインストラクターの厳しい指導を見守っている。
男の子はいない。女の子だけである。

○ 毎週日曜日に付き添って来るというひとりの母親が、わが娘のことを自慢げに話してくれた。
「月謝が高くて大変だけど、レッスンを受けている子供を誇りに思っています」

○ 日本舞踊のお稽古に通わせるのと同じなようなものかも知れない。
いずこでも同じだなあ…。

骨董市場
○ 骨董品屋が並んでいる通りとして有名なスラバヤ通り。
外国人観光客の見物コースにもなっており、連日、大型バスがやって来るなど
にぎわいをみせている。

○ 店先には中国などからの陶磁器、古銭、伝統民芸品などなどが、
歩道にあふれんばかりに陳列されている。

○ しかし、本物そっくりのニセモノもあるようで用心!というところだ。



国立中央博物館

○ 1868年(明治元年)に建てられたオランダ風の美しい建物。
建物正面には、タイ国王から贈られたブロンズの象があることから、「ゾウの建物」とも
呼ばれている。

○ 館内には、多くの石像をはじめ各地の文化遺産や古代発掘品、中国・日本から
渡来して来た陶磁器などが陳列されている。

○ 日本でかつての昔使用していたような興味深い用具などもあり、
農耕民族としての日本人のルーツを考えるとき、なぜか親近感が感じられて面白い。

ジャワ風結婚式
○ インドネシアでの冠婚葬祭は、宗教上の慣習や風俗
の違いに従って、それぞれに異なる形態をとっているようだ。

○ 新郎新婦がお互いにジャワ出身のイスラム教徒であるという
結婚式に招待される機会があった。
ジャワ・スタイルという形式とか。

○ 500名弱の招待者数にビックリ。
これで「並み」らしいから、これまたビックリ。

○ 立食形式の披露パーティーでは、アルコール類はもちろんなし。
お話好きの彼らの会話は止まるところを知らないで、時間が経過して行く。

幼稚園生のお誕生会
○ 学校教育制度は日本と同じ6・3・3制で、7〜12歳(小学校)だけが義務教育制。

○ その小学校に上がる前の幼稚園生・タッシャちゃんのお誕生会に参加する機会を得た。
該当するこどもをまとめて、毎月1回開かれているとのこと。これまた日本式に似ていることだ。

○ 会場となったのは、なんと、マクドナルドのお店。
衝立で仕切られたコーナーの一角には、プレゼントの交換品がヤマと積まれている。

○ 「毎回のプレゼントも大変ですね…」
「こどもたちが楽しんでることですから…」
このような盛大な会(?)を催すことのできる家庭が、国内で一般的なものなのかどうか疑問でならない。

○ そういえば彼女の母親は、国内で少数派とされるキリスト教徒だったなあ。