十三夜・月と火星のランデブー
〜十五夜・満月




(十三夜・月の左下に寄り添う火星 : 2003/9/9 20時30分)


  2003年9月9日の20時40分頃、東京近辺から見る火星は月に最も接近した。この時の火星の視直径(見た目の直径)は24.3秒角。つまり、火星の大きさを1km先に置いた円の直径に換算すると11.8cmに相当する大きさだとか。なにやら実感できる数字ではないが、いずれにしても、火星は地球から5,600万kmもの天文学的距離の位置にあるということだ。

  また、この「大接近」での月の縁と火星との間隔は、月の見かけの直径の約5分の1、火星の見かけの大きさの約15倍しか離れていないらしい。

  さらに、火星と月との“密着度合い”は北に行くほど強くなり、札幌では20時54分頃約9分の1まで近づき、シベリア大陸では火星が月に隠される「火星食」となった。

  夢が膨らむ宇宙のロマン。280年余り後の2287年(平成299年)8月29日には今回よりもさらに接近するとか。この日にこの眼で観察できることを大いに期待することにしよう!!(2003年9月13日)。

 
<画像>  いずれも、たんと宅ベランダから撮影
  <参考資料>  国立天文台・天文ニュース(616号,659号,672号)


左下から次第に近づいて行く ・ 2003/9/9  20時20分 右下へ次第に遠ざかって行く ・ 2003/9/9 21時40分


十五夜 満月 ・ 2003/9/11 22時00分


十五夜 おぼろ月 ・ 2003/9/11 20時20分 十五夜 おぼろ月 ・ 2003/9/11 21時00分