箱根・てくてく歩き&ドライブ
〜仙石原ススキ高原・大湧谷ほか〜




(箱根仙石原 ススキ高原 : 2003/9/16)

  初秋の箱根路。日の入りと日の出時刻に全く異なる顔を見せたススキの穂。江戸時代の面影を残す箱根旧街道の杉並木や箱根関所跡。かつては地獄谷とも呼ばれ、今なお白煙を噴き上げ続ける大湧谷。
  久しぶりに味わった「早朝の露天風呂」も心地よかった箱根1泊の旅寸描である(2003・9・16−17)。

箱根仙石原・ススキ高原

  標高1045mの台ケ岳の麓に広がる高原地帯にあるススキ原。一帯はかつて芦ノ湖の湖底にあったことを裏付ける仙石湿原地帯でもある。「箱根湿生花園」や「仙石原自然探勝路」などの見所も多い。


日の入り時刻も近い。白銀色に輝く 日没の瞬間を狙う写真愛好家達


夕日に赤く染まる 日没寸前。微妙な色合いに変化する 日没直後。淡白色の穂が揺れる


朝もやに包まれた日の出直前。朝露に濡れた穂先


柔らかい朝の光が差し込む 冷気のなかで朝もやが次第に晴れる 昇る太陽とともに草原は白色一面に



〜箱根旧街道杉並木〜

  「昼なお暗き杉の並木♪・・・」。歌にも歌われた旧東海道きっての難所、箱根八里。箱根湯本から箱根峠を越えて静岡県の三島に至る旧東海道8里(約32km)の道程、いわゆる「箱根八里」のちょうど中間点付近にある。
  江戸幕府が江戸〜京都間の1里ごとに旅人の目印として盛り土をした「一里塚」は杉並木の入口付近にあり、江戸日本橋から24里(約95km)の道程を示している。


諸大名は参勤交代のためにこの並木道を往来したのであろう 樹齢約400年といわれる杉 江戸日本橋から24番目の塚



〜箱根関所址〜

  250年もの長い間、江戸の幕藩体制を支えてきた箱根関所は全国4大関所の一つとして重要視された。とりわけ、江戸への鉄砲の「入」と江戸に留め置かれた諸侯の婦女の「出」は厳重に取り締まられたようだ。
  現在、国と県の支援のもとに、関所の復元工事が大々的に進められている。平成19年春完成が待ち遠しい。


復元工事が進み、付近の様相は一変した 完成見取り図なども至るところに掲示 目に付く外国人観光客の多さ



〜大湧谷〜

  約3100年前の箱根火山最後の噴火で誕生した神山爆裂火口の跡で、明治の初めまでは地獄谷とか大地獄と呼ばれていたという大湧谷。硫黄の匂いが立ち込め、白煙がもくもくと噴き上げ続けている。


芦ノ湖・桃源台と早雲山駅を結ぶロープウェイが眼下に。


谷底からは温泉の元になる火山ガスが 閻魔台付近。冠ケ岳が目の前に現れる 強い酸性の土壌でも活き続ける植物


たまご茶屋では名物の黒たまごが 白煙越しに眺める冠ケ岳 たまご1個で寿命が7年延びるとか!?