ハナショウブのいろいろ(No.8-8/8)
〜相模原公園・水無月園に咲くハナショウブ〜
04/06/06 |
106 玄海・げんかい(肥後系) | 107 眠り獅子・ねむりじし(肥後系) | 108 碧濤・へきとう(肥後系) |
109 夜光の珠・やこうのたま(肥後系) |
県立相模原公園・水無月園で5月中旬頃から咲き始めたハナショウブ。約4週間に渡って追っかけ続けた「お花詣で」がとうとう終わった。 強い陽射しの日には元気なくうなだれ、吹き荒れる強風には重い頭を激しく揺らし、その一方でシトシト降る雨には生気を蘇らし、惜しげもなく妖艶な姿を披露してくれた。感動の連続、楽しい日々の連続であった。 収録した品種は全部で109種。同公園管理事務所からいただいた資料どおりの品種を確認できなかったのは残念なことであったが、「ハナショウブの美」を再認識できたことに感謝しよう。続編は来年への宿題でもあるか(2004/6/11)。 |
(番外編)
ハナショウブ(Iris ensata) アヤメ科で、初夏から梅雨の頃に咲く代表的な花。 観賞用としてはおよそ800年前位から始まったとみられ、実際に栽培されるようになったのは江戸時代の寛文年間(1661〜1673年)頃からとされる。花の種類は系統別に江戸系、肥後系、伊勢系に分類され、それぞれ当時の藩主にちなんでの名付けられた(園内の掲示板より抜粋、以下同じ)。 |
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江戸系ハナショウブ 江戸時代、尾張藩主徳川光友(みつとも)が自分の江戸屋敷の庭で観賞するために、各地の野生のハナショウブを交配させたのが始まり。 江戸系は多種多様なハナショウブの縮図的な品種群で、数も多く、菖蒲園向きの華やかな品種が多い。 |
肥後系ハナショウブ 江戸時代、肥後藩主細川斎護(なりもり)が松平菖翁よりハナショウブを分与され、これを熊本に送り改良されたもので、江戸ハナショウブの系統にあたる。 豪華で見ごたえのある花は、園芸品として愛好者が最も多く、日本のハナショウブを代表するもの。 |
伊勢系ハナショウブ 江戸時代、紀州藩士吉井定五郎によって伊勢松阪に持ち込まれたのが始まり。 伊勢系は、独自の改良がなされたもので、えど・肥後の両品種との関連は明らかではない。本来、鉢植え用であるが、路地植えにも適し雨風にも耐える品種である。 |
(園内の掲示板より)
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