初秋の箱根路を歩く
元箱根、仙石原、湖尻・桃源台、芦ノ湖東岸近辺

野の花、野の草を愛でながら、デジカメ片手に気の向くままに歩く初秋の箱根路。訪ね来るたびに"次なる探訪への楽しみ"を新たに見つけ出すのも良し。程よい疲れを癒す温泉&食事もまたさらに良しだ(2005/9/15-16)。

仙石原
かつては芦ノ湖の湖底であった名残で湿原地帯も多く、標高700mの高原地帯でもあるので四季折々の高山植物や山野草などの見どころが多い。何回訪れても見飽きないエリアだ。

名所・ススキ野原
が銀色一色に染まって揺れ動く風景に満喫!というにはイマイチだったが、ひと気の少ないこの時期だからこそ味わえる初秋の雰囲気がたまらなく良い。



足柄山の金太郎
「箱根と金太郎」はキーワードのひとつになっているが、"金太郎"ってどのような人物だったのか。果たして実在の人物だったのだろうか、伝説上の人物に過ぎないのか。

金時山
…箱根外輪山のひとつで、金太郎がしばしば遊びに登っていたことからこの名前がついたのだという。昔は山の姿かたちから「猪鼻山」と呼ばれていたらしいが。

金太郎と熊…金太郎が源頼光に仕えていたときは「坂田公時」と名乗っているが、彼と熊を結びつけたのは近松門左衛門の浄瑠璃の世界。聖徳2(1712)年初演の「嫗山姥(こもちやまうば)」では怪童丸(金太郎)が頼光の前で怪力を披露する場面が出てくる。金太郎って、どうやら、近松以降の人々の創作というのが真相のようだ。
金太郎岩(箱根ロープウェイ姥子駅付近) 金太郎と熊の像(桃源台湖畔) 名物「公時山まんじゅう」ほか(仙石原)
坂田公(金)時(さかたきんとき・幼名 金太郎)
『金太郎はこの箱根山の山麓で生まれ、大きくなるにつれて物凄い怪力となり、斧で太い木を切り倒したり熊と角力を取って遊んでいました。ある日、東国をめぐって京へ帰る源頼光に見出され、一緒に京の都へ上りました。そして立派な侍となり、頼光四天王の一人に数えられ、大江山の酒呑童子を退治したのは有名なお話です』(「金太郎と熊の像」碑文、桃源台の芦ノ湖畔)。



湖畔プロムナード
湖尻〜箱根樹木園〜箱根園、元箱根へと繋がる芦ノ湖東岸のハイキングコース。観光地でありながら人影はまばら。自然の景観もそのままで俗化していないところがお気に入りだ。なだらかな坂道が断続的に続き、歩き遂げるには必ずしも容易でない。

箱根ビジターセンター付近や湖尻園地界隈を散々歩いた後に湖畔プロムナードへ向かったので少々オーバーウォーク気味。途中の「龍宮殿」付近から折り返す羽目になった。
鬱蒼と茂る杉林 樹木の隙間から眺める芦ノ湖遊覧船 神山(標高1438m)への道でもあるか
公共下水道・樹木園中継ポンプ場 公共下水道・防ヶ沢中継ポンプ場