たんと菜園の
野菜の花・葉・実
食卓を飾る野菜たち


56ネギ(葱)
ユリ科

葉鞘の白色部分を食用とする根深葱(ネブカネギ)と緑色部分を主とする葉葱(ハネギ)とに分けられ、前者は主として関東地方で、後者は関西地方で栽培される。

根深ネギは土寄せが栽培上の重要なポイント。高く土寄せするほどに地中の白色部分が長くなっていく。


春過ぎて初夏を迎える頃、葉の先端に苞葉に包まれたネギの花が丸まって咲く(左)。まるでイガグリ頭のようで、ネギ坊主と呼ばれる所以だ。そのまま放置しておくと、ゴマのような黒いタネが無数に出来る(右)。


耐寒性あり、寒さには滅法強い。寒さが増すにつれて味も引き締まり、甘みも増す。

冬の鍋料理の食材としては欠かせないし、麺類などの薬味としてもなくてはならない必需品。
比較的容易な株ねぎ(カブネギ)栽培。
1〜2本仕立てで移植した株ネギの苗は成長するにつれて株分けされ、収穫時には5〜6本にも増える重宝モノだ(右)。

成長する過程では日当たりを非常に好むので、たっぷりの太陽光に当てることが大切な栽培ポイントとなる。
葱と下手(へた)浄瑠璃は節(ふし)がない』…"野菜の葱には節がないように、下手な音曲には曲節がない"

葱は人影でも嫌う
葱は自分の影をも嫌う』…"葱は日陰に植えると育ちがよくないということ"(いずれも「ことわざ事典」)

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