|
26サツマイモ(薩摩芋) ヒルガオ科 別名:甘藷、カライモ(唐芋)、琉球芋 |
親蔓の根元部分の地中に、数個のイモがぶらさがるようにして成る。収穫期は9月下旬から10月初め。いわゆる"芋づる式"の収穫は、楽しい。 江戸時代に中国、琉球を経て九州に移入されたとされる。蘭学者・青木昆陽が「甘藷考」を著して普及に努めたので、彼は没後「甘藷先生」と呼ばれるようになった。 |
蔓の繁殖力は旺盛。「ツルを砂糖、醤油、出し汁で佃煮風に煮込んで戴くと美味しい」という話を聞いたことがあるが、試したことはない。 サツマイモの花・・・ヒルガオに似た淡紅色の花が咲くことがあるらしい。残念ながら、未だお目にかかったことはない。 |
テンプラ、大学イモ、スウィートポテト、イモキントン、焼きイモなどなど、サツマイモの利用法は幅広い。忘れてならないのは、焼酎の原料としての存在価値を高めているということ。 | ||
『芋茎で足を衝く』・・・"うっかり(油断)して思わぬ失敗をすること"(「ことわざ事典」) 『芋の煮えたも御存知ない』・・・"物事に無知またはうかつなこと"(「広辞苑」) |
蒸かしイモ 1.サツマイモの両端を切り落とし、皮を剥く。この際、剥いたイモが変色しないように、すぐ流水につける。 2.水の中から取り出したイモを厚さ1〜2cmにスライスする。スライスしたイモはまた流水につける。 3.灰汁を取るため、1昼夜水につける。 4.強火で10〜15分間、蒸し器で蒸かす。 5.ザルの上で、蒸かしたイモを干す(画像左)。 6.表裏をたびたび返しながら天日と寒風に当てる。3〜4日経つとアメ色に変色し、グニャグニャと柔らかくなる(画像中)。 7.トースターでコンガリと焼く。鮮やかなキツネ色になって、香ばしい匂いがしてくる。味、極めてグー!(画像右)。 8.「冷凍保存すると、甘さが増す」らしいが、試したことはない。 |
目次へ |