(01)平成13年・下期 7月〜12月


平成13年(2001年)12月22日
第202回・定例会・忘年謡い納め会

○ 忘年会を兼ねての本年の謡い納め会である。出席した8人が、本日の演目である「老松」「巻絹」「錦木」「放下僧」「高野物狂」「車僧」の6曲それぞれの役を分担して演ずる、いつもながら熱中の4時間であった。

○ 欠席者の代役を交互につとめるという「強制割り当て方式」もあって、ぶっつけ本番の出番を余儀なくされた。結局、「高野物狂」のシテ役、「老松」のワキ役、「錦木」のワキ役、そして「放下僧」と「車僧」の地頭役、「巻絹」の地謡とオール6曲への出ずっぱりとなった。

○ 恒例によって、1年12回開催分の「出席簿」が公表された。12回皆勤の無欠勤者はKaiさんのみ。11回出席者がShiさんとNaさん。小生はSakuさんと共に10回組であった。欠席者に対する「罰則金」課金という妙味もあって、「出席簿の公表」は好評のようだ。

○ お稽古終了後に開く「特別懐石料理」による恒例の忘年会。これまたすこぶる好評であった。経産省謡曲連盟会員のKikuさんとKaneさんが今回から新たに入会されることとなったことも、当会の今後の発展のために喜ぶべきことである。


平成13年(2001年)11月24日
第201回・定例会

○ 今日の演し物は、「定家」「龍田」「殺生石」「船弁慶」「熊坂」の5曲。女史6人の全員がお仕舞のお稽古とぶつかっての欠席となったため、いささか雰囲気の異なる会合となった。

○ 出席者7人が交互に欠席者の代役をつとめることと相成った。自分の出番は「定家」シテ役、「熊坂」ワキ役、「船弁慶」の地頭役、そして「龍田」「殺生石」についての地謡役を他の皆と相つとめた。

○ 重習い(九番習い)の大曲「定家」。60分以上にわたっての久しぶりに緊張したシテ役としてのおつとめであった。


平成13年(2001年)11月10日
第89回経済産業省謡曲連盟秋季大会への参加
○ 春・秋年2回開催の恒例の謡曲大会。観世流に喜多流と宝生流が加わり、3流によるいつものとおりの賑やかな例会となった。

○ わがグループからの演し物は、小生が素謡として「柏崎」をシテを務めて、ワキKuさん、ワキツレGoさん、地頭Saさんの布陣。終了後は例によって、「まずまずの出来栄えであったか」とお互いに自画自賛?しながらの宴となった。

○ 他の出し物としては、素謡として観世流から「井筒」「夕顔」「鸚鵡小町」の3曲、喜多流から「敦盛」。独吟として宝生流から「船弁慶」、仕舞として喜多流から「七騎落」「土車」「巴」の3曲とソウソウたる内容のものであった。


平成13年(2001年)10月27日
第200回 定例会

○ 今日の出し物は、「柏崎」「咸陽宮」「花筐」「通小町」「烏帽子折」の5曲。欠席者が多く、予定外の代役が続出するハメとなった。

○ 出番は、「柏崎」ワキ役、「咸陽宮」ワキツレと大臣役のふた役、「烏帽子折」ツレ役、そして「花筐」「通小町」の地頭役と全5曲にフル出場することとなった。足のしびれサイコ―。終了後のうたげもまたサイコ―。

○ お仕舞のお稽古とダブった方が3名おり、都合6名が欠席。I女史が今月から新規加入され、会員は16名を数えることとなった。


平成13年(2001年)9月22日
第200回 定例会・故Y氏追善の会
○ 今日の定例会は、かねてから計画中であった「Yさんを偲ぶ追善謡会」を兼ねることとなった。

○ 去る6月に他界された故Yさんを偲ぶ追善謡会であって、しめやかな中にも賑やかなものとなった。娘さんと身内の方が持参された御遺影と御位牌を前にして、「偲ぶ会」にふさわしい4曲(夕顔、江口、俊寛、松虫)を謡いあげた。

○ 小生の出番は、「松虫」のシテ役と「江口」のツレ役、そして「夕顔」「俊寛」の地謡役。名曲「松虫」は、『松虫の音に友を偲ぶ』情緒深い曲趣。Yさんの御遺影からほとばしる鋭い視線と心温かいまなざしを受けながらの緊張した40分間であった。
○ ご遺族の肝いりで終了後に開かれた食事会は、故人の遺徳を偲びながらの盛大なものとなった。「父が非常に楽しみにしていた会合でしたから…」と言いながらの娘さんのお酌もあって、だいぶん盛り上がるものとなった。ありがとうございました。

○ 欠席者なし。今回から新たにふたりのご婦人が加わることになったので、出席者は都合13名となった。その他、Yさんの関係者3名が加わり合計16名という賑やかさであった。








平成13年(2001年)8月26日
亡き大師匠を偲ぶ追善能
○ 渋谷・松涛の観世能楽堂で行われた「武田太加志十七回忌追善能(二日目)」に出かけた。そうそうたる出演者の顔ぶれで、指定席、自由席ともに満席。通路には補助席が設けられるという盛況ぶり。入場券を譲っていただいたKu女史さん、ありがとうございました。

○ 二十六世宗家観世清和の舞囃子「野宮」のほか、武田志房「蝉丸」、武田宗和「卒塔婆小町」、小川明宏「正尊」、小川博久「屋島」、松木千俊「道成寺」、その他の豪華配役によるプログラムはさすがであった。

○ 圧巻はしんがりを勤められた師の「道成寺」。シテの「静と動」、小鼓方の「鋭い掛け声と息のマ」とのぶつかり合い。そして最大の見せ場は、天井から吊ってある鐘の下にシテが舞いながら飛び込むと同時に鐘が落ちる場面。

○ 写真をパチリ!という衝動に駆られたが、「写真撮影と録音は固く禁止」という案内板がヒドク目障りに感じた。


平成13年(2001年)8月25日
第198回 定例会
○ 番組途中で会場を訪れた故Yさんの娘さんが初参加したこともあって、いつもの例会とは雰囲気の異なる謡会となった。最後まで居残ってお付き合いをいただいた娘さんは、父上がこよなく愛しておられた会の雰囲気に触れられて、感無量の様子であった。

○ 小生の演し物は、「葵上」のシテ役と「芭蕉」「三井寺」の地謡役としての3曲のみ。予定されていた「玄象」(ツレ役)と「融」(地頭)の2曲については、Yさんの娘さんと管理人さんとの打ち合わせに追われて、代役をお願いすることとなった。

○ 参加者8名。欠席者3名(Ka女史、Ku氏、G氏)。


平成13年(2001年)7月28日
第197回 定例会

○ シテ役に予定されていたNさんとKさんが欠席された事もあって、番組から「班女」と「小鍛冶」の2曲を省略。4時過ぎには、早々とビールで乾杯ということになった。

○ 小生の演し物は、「天鼓」のシテ役と「土蜘蛛」のツレ・頼光役、そして「通盛」「山姥」の地謡役としての4曲。「天鼓」では、しっとりとした親子の愛情をうまく表現できたかどうか。

○ 参加者8名。