(2002)平成14年・下期 7月〜12月


   

 

 

平成14年(2002年)12月14日
第214回・定例会
(謡い納め会)
○ 9月例会以来、ほぼ3か月ぶりとなる例会の開催。
本年の謡い納めの会でもあり、参加者12名のにぎやかなものであった。

○ 演目は、竹生島、羽衣、源氏供養、吉野天人、巻絹、弱法師の6曲。
出番は、竹生島のツレ役、弱法師のワキ役、そして羽衣と巻絹の地頭役として。

○ 準九番習の「弱法師」。
我が子を思う父親・通俊の気持ちを充分に謡い切れたであろうか。
難しい曲である。

平成14年(2002年)11月9日
第91回・METI謡曲連盟秋期大会

○ 恒例の秋の大会。
素謡は、観世流から阿漕、浮舟、正尊の3曲、宝生流から紅葉狩、喜多流から松風の都合5曲。
仕舞は、観世流から楊貴妃、喜多流からは船弁慶、浮舟、誓願寺の都合4曲。

○ 小生への割り当ては、9月例会でお勤めしたおなじみの曲・阿漕のシテ役。
やや緊張の中でのお勤めであった。

平成14年(2002年)10月26日
第212回・定例会
…休会
 (ふるさと帰省中につき、欠席した)
○ 出席可能者が数名にとどまったため、「休会」となったことを後日聞いて、いささか残念。
来月11月の例会開催日は祝祭日にあたり会場が利用できないので、2か月連続の休会ということになる。
全員の顔合わせは、12月の謡納め会までお預け。

平成14年(2002年)9月28日
第211回・定例会

○ お師匠先生が参加された。
いつもの例会とはひと味もふた味も違う雰囲気の中でのお稽古風景で、声量の響きや太さの違いを
今さらながら思い知らされるものとなった。

○ 本日の演目は、「清経」「鉄輪」「三輪」「阿漕」「松虫」の5曲。
全曲についての地頭は、先生に勤めていただくというかつてない大サービス。
これまでかつてなかった経験であり、これからも滅多に味わうことの出来ない貴重なものであった。

○ 小生の出番は、「鉄輪」のワキ役と「阿漕」のワキ役。
「阿漕」については、今を遡ること30数年前の昭和43年6月23日、連吟として発表した「思い出深い曲」である。
くしくも、シテ役は今日と同じSakさんであった。お勤めが終わって、両者お互いに感無量!

○ 謡い終えて午後4時から別室にて宴会。いつもより早めの開始となった。
お師匠先生の幼少時代、芸大生、内弟子の頃の話、佐渡が島への研修旅行、そして今は亡き父上・大先生の思い出話…。
ハナシは尽きず、つまるところは席を替えての2次会へと発展してしまった。

平成14年(2002年)8月24日
第210回・定例会

○ 久しぶりに女性出席者4名あり、合計13名による賑わいの例会となった。
欠席者はSakさんとIwaさんの女性2名のみ。

○ お稽古が三番進んだところで中断し、来月「9月例会」段取りの打ち合わせ。
かんかんがくがく。やっぱり、お師匠先生にはヨワイね、と一同苦笑いやらホンネやら。
来月が楽しみ! となるかどうか。少しは予習しなくちゃならぬ。

○ 今日の演目は、「半蔀」「野宮」「遊行柳」「恋重荷」「女郎花」の5曲。
来月の打ち合わせのために時間を取られ、予定されていた「鍾馗」は時間オーバーで省略するハメになった。

○ 小生の出番は、Sakさんの代役として「女郎花」のシテ役。ほかは、すべての曲で地謡役を務める。
今日の曲目はいずれも「好きな曲」である。名曲でもある。

平成14年(2002年)8月20日
第15回相模原薪能

○ 相模原市及び(財)相模原市民文化財団主催による「第15回相模原薪能」が淵野辺公園芝生広場の特設舞台で開かれた。

○ あいにくの強風のために「かがり火」が途中で中止されたのは、誠に残念。

○ しかし、爽やかな秋の風に打たれながら、久しぶりに味わう野外での幽玄の世界もなかなかのもの。

○ 火入れ式の後、仕舞が3番。
続いて山本則俊が太郎冠者を演ずる狂言「千鳥」。
さらに観世流能楽師の第56世梅若六郎が舞う仕舞「船弁慶」。

○ しんがりは、地元相模原の観世流能楽師である松山隆雄がシテ天人を務める「羽衣」。
「…東遊(アヅマアソビ)の舞の曲…」。遊楽遊舞の戯れに終始している東遊駿河舞、これまたすこぶるケッコウであった。

(この記事は別掲の「四季折々歳時記(8月20日分)」と内容が重複します)。

平成14年(2002年)7月27日
第209回・定例会

○ 先月の6月例会に続いて女性陣6名全員が欠席されるという寂しいお稽古風景となった。
お仕舞のお稽古や師匠先生のお稽古とぶつかっては、やむを得ないところ。

○ 他に男性2名も欠席されたので、本日の演目6曲は出席した男性7名が務めるハードなものとなった。

○ 演目は、「経正」「敦盛」「楊貴妃」「班女」「蝉丸」「七騎落」の6曲。
そのうち小生の出番は、欠席されたokuさんの代役として「蝉丸」のシテ役、「楊貴妃」のワキ役、
そして地頭役として「経正」「班女」にそれぞれ出演。
他の2曲にはいつもながら地謡役としての参画であったので、結局、全6曲に出突っ張りの4時間であった。

○ お稽古場となっている和室には、ギラギラと照りつける西日が直接当る。
熱気あふれるお稽古と相俟って、ガンガンと焚く冷房もなかなか効かないような有様であった。
終わってから喉を潤すビールの味は、何ともいいがたいものであった。