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17キクイモ(菊芋) キク科 |
9月下旬から10月初旬にかけて花が凋み、葉が茶色に枯れ出すと、地下の塊茎に出来る"芋"の収穫期を迎える。 キクイモの名は、菊に似た花が咲き地中に芋が出来る、ということからの命名。姿かたちはショプガにそっくりだが、成分や味は全く異質だ。 |
晩夏、茎は直立して2mぐらいの背高ノッポになる。茎の太さは直径3cmほどにもなるので、茎の引き抜きやイモの収穫作業はヤッカイ。 先の尖った葉は大きな楕円形で、花びらは長くて大きい。荒れ野原でも見かけるが、野生のキクイモの塊茎は食べられるまでには成長しないようだ。 |
繁殖力は極めて旺盛で、小規模菜園での栽培には不向きな品種といえる。 4月、桜の花が咲く頃になると、前年秋に掘り残した"タネイモ"がニョキニョキと新芽を出して来る。しかも、深い地中から伸びてくるので始末が悪い! |
キクイモの主成分はイヌリンという多糖類。ジャガイモやサツマイモのようにデンプンを含んでいないので血液中の糖の濃度を下げる働きがあるとされる。
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