たんと菜園の
野菜の花・葉・実
食卓を飾る野菜たち


34ショウガ(生姜)
ショウガ科
古名:呉椒(くれのはじかみ)
呉は広く中国一般を指し、中国から伝来したことがうかがわれる。
垣もとに植ゑしはじかみ口ひひく(古事記)」(広辞苑)

葉付き新生姜(シンショウガ)
4月中・下旬の植え付けからほぼ4か月。8月中旬過ぎになると根塊が肥大し、待望の収穫可能期を迎える。地上の茎部分を勢い良く引き抜いて収穫する。ツーンと鼻にくる清々しい芳香が堪らなく良い。

老成生姜(ヒネショウガ・画像右)
新ショウガのタネ親ともいえる古ショウガは、しっかりと原型をとどめていた。少し繊維質で辛味は強いものの、充分食すことができる。植付けに使った根を翌年にも食べられるのは、全野菜の中でもショウガとタケノコ芋(京芋)だけだとか。


長楕円形の葉っぱの先端は尖って、茎は直立。地上の姿かたちはミョウガに酷似している。

ショウガの花:
熱帯地方では黄緑色の花が咲くが、日本で咲かせるのは難しいらしい。


強い辛味が特徴で、飲料や菓子、薬味などに用いられる一方、健胃、消化促進、鎮咳などに効果があることから漢方薬としての素材としても重宝されている。

食用と薬用の両機能を併せ持つ「医食同源」という言葉に相応しい食材といえる。

お寿司屋さんの"ガリ"
ショウガは強い殺菌作用を持っているので、魚介類の食あたりを防ぐために取り入れられたとされる。
甘酢ショウガ
1.酢150cc、砂糖30g、塩小さじ1/4を煮て甘酢を作る。

2.新ショウガ200gを薄切りし、水にさっと晒し水気を切る。

3.湯を沸かした後、ショウガを1分ほど茹でてザルに上げる。

4.容器に入れた甘酢にショウガを漬ける。

5.2〜3日冷蔵庫で保存するとピンク色になる。酢の香りと爽やかさバツグン!

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