たんと菜園の
野菜の花・葉・実
食卓を飾る野菜たち


70ミョウガ(茗荷)
ショウガ科 別名:花茗荷

8月中旬から9月上旬にかけて、地下茎に出来たタケノコ状の花蕾が地上に顔を出し、芳香を放ちながら薄黄色の花を咲かせる。

名前は「芽香(メカ)」から転じたもの(広辞苑)。なるほど。


半日陰の場所を好み、繁殖力旺盛で群生する。葉茎はショウガにそっくりで、一見したところでは見紛うほど。

茎の根元から顔を出す"若い茎"を探し出して収穫するのは、この時期における楽しみの一つ。


薬味、刺身のつま、甘酢漬け、テンプラ、汁の具など、季節モノとして重宝される。特に、暑い盛りの夏に戴くソーメン、ザルソバや冷奴などの薬味としては欠かせない逸品だ。
◆ 「ミョウガを食べ過ぎると物忘れし、愚鈍になる」という俗説があり、ミョウガは「愚か者・阿呆の代名詞」(広辞苑)ともされている。

この俗説の由来には、物忘れのひどいお坊さんにちなんでの命名とかいわれているが、案外、「美味しいミョウガを子供に食べられてしまわないようにとの大人の知恵」の説に賛成したくなる。それとも、医学的根拠があるのだろうか。

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