はにわ園@宮崎・平和台公園  (No.2-2/3)
〜古代ムードを醸し出す埴輪の群れ

No.1 No.3

落椿と土偶 鷹匠


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王冠…貴人の姿
左手で刀を握り、高座にあぐらした男子像で、周囲を大きな丸玉で飾った立派な冠を被っている。幾分、上体を反り気味にして着飾っている姿は祭祀に臨む貴人の姿であろう。


踊る男女
半身像で作られる「踊る男女」の埴輪で、手を軽く曲げ、左右の手を交互に上げ下げする仕草をしている。半身像は身分の低い侍女(じじょ)、楽人(がくと)、農夫、馬飼いなど下層の人々に見られている。


馬(飾り馬)
馬型埴輪には鞍を載せ、くつわの両端に鏡板を、胸や尻の帯には鈴や杏葉などの飾り金具をつけて着飾っている。権威の象徴として、儀礼の場に引き出されたものと見られている。


水汲む女
頭の上に壺を乗せ水を運ぶ女の姿。首飾りをつけた女性らしさがにじんでいる。壺や腕が破損しているのも散見される。


鷹匠(たかしょう)(左)
帽子を被り、髪は長い美豆良
(みずら)を肩まで下げて、左腕に鷹を止まらせている男子の埴輪。鷹を使って小動物や野鳥などを獲るタカ狩りは5〜6世紀の頃から行われたと見られる。
水鳥(中・右)
水鳥埴輪は渡り鳥である白鳥、鴨、鶴などが作られた。白鳥は、日本武尊
(ヤマトタケルノミコト)が白鳥となって飛び去った伝承にみられるように、死者の魂を運ぶ鳥として考えられていたようだ。


園内の落椿で装う埴輪

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