紋別 サロマ湖 ワッカ原生花園
〜道東ぐるっと一周・1000kmのドライブ旅行
(No.1-1/5

爽やかな初夏の北海道〜気ままなドライブ旅行
  北の大地を思う存分駆け抜けてみたい…との長年の願望実現の時がやってきた。北海道の中心地・旭川に拠点を置いて道東部方面を探索するドライブの旅である。04年6月15日〜22日の7泊8日、総走行距離964kmは単独運転としてはこれまでの最長記録となった。

  7〜8月に予想される観光客ラッシュを避けて早めの計画実行としたので、初夏の名物「富良野のラベンダー」には時期尚早だったのは致しかたないことであったが、その他のハマナスやルピナスなどの花々を堪能できたうえ、混雑なしの快適な旅となったことは何よりの成果であった。

  ただ、楽しみにしていた知床五湖の散策は、「ヒグマの出現」で遊歩道が全面閉鎖されたために実現できなかったのは極めて残念なことであった。画像で見る思い出を以下に綴り、記録とする(2004/6/30)。

続編
(No.2)…網走 知床
(No.3)…摩周湖 屈斜路湖 硫黄山 阿寒湖
(No.4)…層雲峡 美瑛 「北の国から」資料館 富良野
(No.5)…初夏の北海道に咲く花
1000kmを走破したレンタルの愛車




紋別

流氷岬
冬期には、紋別の冬の風物詩である流氷を間近かに望むことができる絶好のスポットになるという。


オムサロ原生花園 
  紋別市街北西のオホーツク海岸砂丘に約5kmに渡って続く淡水湿地の原生花園。

  6月のセンダイハギ、ハマエンドウに続き、ハマナス、エゾスカシユリなどの草花が8月頃まで楽しめる(原生花園に咲く花は「花のいろいろ(No.5)」に別掲)。

  近くには、オホーツク文化を代表するオムサロ台地竪穴群(遺跡公園)がある。
オムサロ原生花園入口 オムサロ遺跡公園入口看板


オムサロ遺跡公園
  今からおよそ1000年前、サハリン南部から南千島のオホーツク海沿岸には、海獣狩猟や漁労を中心とした北方系の文化(オホーツク文化)が展開されたとされる。

  記録によれば、アイヌの祖先がこの近辺の窪地で暮らしていたことが明らかになっている(紋別市立博物館)。
高床式の食糧庫 四角形を基本にした擦文住居


オホーツク海 
  厳冬期のオホーツク海は日本で唯一、神秘的な流氷を観測できることで知られる。 なぜ、ここの海は凍って流氷ができるのか。

  『シベリアのアムール川から多くの真水がオホーツク海に注がれているので、他の海に比べて塩分濃度が少ないという特徴を持っている』(現地案内リーフレット)。

  『オホーツク海の80%を埋め尽くす流氷』」の壮大さ、さぞ見事であろう!
氷海展望塔・オホーツクタワー 初代の砕氷船・ガリンコ号


サロマ湖 ワッカ原生花園

サロマ湖
  面積151.7ha、周囲91.0km。常呂(ところ)、佐呂間(さろま)、湧別(ゆうべつ)の3町にまたがる道内最大の湖(国内では琵琶湖、霞ヶ浦に次いで3番目)。ホタテ貝、カキ貝はわが国屈指の養殖場として有名。

ワッカ原生花園
 サロマ湖とオホーツク海を隔てる細長い砂洲に広がる原生植物の一大群生地。ハマナス、エゾスカシユリなど300余種の花が短い夏に咲き競う人気のスポットとなっている(原生花園に咲く花は「花のいろいろ(No.5)」に別掲)。
サロマ湖の南東部、浜佐呂間漁港の西方に突き出た岬で、竜宮街道の対岸にあたる。一帯に群生しているハマナス、センダイハギが間もなく咲き競うのであろう。 ワッカ原生花園。ワッカ・ネイチャーセンター(写真前方)では、オホーツクの自然や原生花園の花々をパネルやビデオ上映などで学ぶことができる。 サロマ湖の北東岸をセンターから約10km西方に延びる竜宮街道。野鳥の囀りを聞き、野花を愛でながらのサイクリングも心地よいものであった。


サロマ湖・栄浦浜から眺める夕日。大きな太陽ははるか彼方のオホーツク海に落ちて行く。 湖畔の栄浦「船長の家」の名物メニュー。オホーツク海やサロマ湖で獲れる旬のカに、貝、魚がテーブル狭しと並べられる。とても食べ切れないほどのサービスである。満足!


毛ガニ、タラバガニ、ズワイガニ、ホタテ貝、ホッキ貝、ツブ貝、カキ貝、鮭、カレイ…。煮て、焼いて、蒸して、揚げて。そして勿論ナマで…。


常呂(トコロ)遺跡の森
  栄浦「船長の家」の裏手にある落葉広葉樹の森林。

  森の中を歩き進むと、トコロ埋蔵文化財センターや東京大学常呂研究室などの建物がある。

  また、擦文文化、続縄文文化、縄文文化の竪穴住居跡が138軒保存されている。
竪穴住居 白樺林


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