たんと菜園の
野菜の花・葉・実
食卓を飾る野菜たち


75ヤマイモ(山芋)
ヤマノイモ科 別名:ヤマノイモ
形状の違いによって、丸い筒状の長芋(ながいも)、先端が扇形に広がる銀杏芋(いちょういも)、丸い球状の大和芋(やまといも)などがある。これらも一般的に"ヤマイモ"と呼ばれることが多い。
わが国では古くから栽培されてきたヤマイモ。独特のネバネバ成分はムチンという糖タンパク質で、サトイモオクラモロヘイヤなどと同種のもの。

収穫のための掘り出しは晩秋の11月下旬から翌年2月頃にかけて。作業には難儀さを伴うが、掘り進むにつれて楽しみが増して行くので、つい熱中してしまう「オモシロ作業」だ。


6月初旬頃、葉の腋に小さな花芽をつける。秋にはまん丸い実(ムカゴ)となる。


長芋
ネバリが弱くやや水っぽいので、千切りにして食べるのも良い。
銀杏芋
関東では大和芋とも呼ばれる。長芋に比べてネバリが強く、トロロに向いている。俗称、とろろいも。


6月中旬、濃い緑の葉が覆い尽す。 9月下旬、次第に黄葉。 11月下旬、すっかり落葉。そろそろ収穫期


8月下旬、早くもむかごが顔を出す 秋の味覚、むかご飯
山芋が鰻(うなぎ)になる』…"物事が急に意外なものに変わることのたとえ。また、身分の低い者が急に成り上がることのたとえ"(広辞苑)

山の芋鰻とならず』…"世の中にはとてつもない変化などというものはないことのたとえ"

山の芋を蒲焼にする』…"早まることも度過ぎるということのたとえ"(ことわざ事典)

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